豊川高校の強さはどこから・・・とよく聞かれます。他のチームとの大きな違いは練習環境と陸上トレーニングの充実であると思います。水中トレーニングで筋力や有酸素能力、スプリント能力を高めるより、陸上トレーニングを並行して行う方がより効率よく故障せずに効果をあげることができるのです。

練習環境(スイム)

 25m6レーンの日水連 公認プールと4レーンの計10レーンプールに加え、50m4レーンの長水路プールも令和4年時点で4年目を迎えました。また、長水路プールのスタート側には日本水泳連盟公認のスタート台であるSEIKO社製、ターン側には国際水泳連盟公認のOMEGA社製のスタート台およびバックストロークレッジを全レーンに完備し、試合と同じ環境でスタート練習ができます。コースロープは辰巳や鈴鹿、トビオと同じロープですので波が立たず快適な環境で練習ができます。またJISSにも設置されているTURN MASTERを利用し、スプリント能力の効率的な向上も行っています。

 日水連の科学委員会が使用しているYAMAHA製の水中カメラやGoProを用い、水中の様々な角度から泳法分析、スタート、ターン等の周辺技術の向上に役立っています。

練習環境(陸上)

 陸上では常圧低酸素室でのトレーニングも成果を上げています。標高3100m 酸素濃度14,3パーセントの状態でトレッドミルやエアロバイクでトレーニングすることにより、飛躍的に有酸素能力が高まります。ディスタンス系の選手だけでなく、スプリント選手にも大きな効果が現れています。

 トレーニングルームは校舎内とプール敷地内に3箇所ありプールにある最新のトレーニングマシンもスポーツボックスの協力で使用しています。またJISSにも設置されているTRX、酸素カプセルも完備しそれらのリカバリーによって、より短時間でよりトレーニング効果を上げる練習環境が整っています。

トレーニング

高校3年間と大学4年間を考えたトレーニング

 豊川高校ではSwimは1週間に最大9回(1回2時間〜2時間30分)行い、練習前後に陸上でのDry Landトレーニング(体幹等)を行っています。
 Swimは細かく分類した場合、Short(50〜100m)& Middle(100〜200m)、Middle Diatance(200〜400m)、Distance(400〜OWS)までの3チームに分類されますが通常はShort&MiddleとMiddle Distance&
Distanceの2チームに分けられることが多いです。
 近年、企業のサポートもあり水泳の選手寿命は延びつつあります。高校3年間で頑張って結果が出たのに大学ではBestが出なくて引退なんて悲しくありませんか?豊川高校では大学でも結果を出せるようにトレーニングは基本的な土台作りをメインとして高校3年間での飛躍はもちろんのこと大学4年間まで考慮したトレーニングを行います。
 陸上トレーニングではDryA、B、C、スタビライゼーション、ボクササイズ、ローイング、TOYOKAWA DRY LAND BOOK(Basic A〜D、Power A〜B、チューブ、2人組、サーキットトレーニング、ストレッチ、以下TDL)、Warm up Dryなど目的に応じたトレーニングで軸がぶれない体作りを行います。特にTDLは競泳日本代表トレーナーにメニュー作成をしていただいた水泳選手のためのトレーニング内容になっています。また、朝練の前には20分程度のサーキットメニューであるWarm up Dryを行い、筋温を上げることにより動きづらい朝のトレーニングをより短時間で効率的に強化できるように工夫をしています。
また、大学でのウエイトトレーニングに対応できるように週に1〜2回基本的なウエイトを行います。